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トポデミーノ・サイトニュースサイト情報とイタリアの話

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チープな食のおはなし 20/agosto/2015

 今回はチープな食レポをしてみたいと思いま〜す。
 イタリア通のアナタは「ブラチェリーア」というのをご存知だろうか?自称イタリア通の私ではあるが、今回の旅での新しい発見だったのです。それはトリノ近郊のレイニという街に行った時でした。昼過ぎになったので何かトラットリアかバールの定食っぽいものでもないかと車を流していると、赤い看板の「ブラチェリーア」というのが目に飛び込んできた。その並びには「マチェレリーア(肉屋)」の看板があり、「ミートグリル」とも表示している(写真)。店内で食事している人もいるようなので、車を停め様子を見に行くと、店内には大きなガラスショーケースがありカウンターがあって、テーブル席がいくつもある。中に入ってショーケースを見てみると、肉、肉、肉〜っと生の肉が各種並んでいる。とぐろを巻いたような状態のソーセージもある。どうやらショーケースの肉を注文するとグリルしてくれる店のようだ。そのハーブ入りのソーセージが食べたくなって注文すると、しばらくして紙袋に入ったパンと一緒にグリルされたおいしそうなソーセージが運ばれてきた。ソーセージはまさに腸詰めと言った感じで、肉々しくて、その肉の脂がジュージーで、もう最高にウマママ〜い!紙袋に入った田舎パンも最高!飲み物も注文して、二人で満腹になって12ユーロ(約1,700円)は安いッ!
モンフェラートリゾート

 新しい発見と言えば、トリノの中心地にも新しいお店が増えている。大きな市場が立つことで有名なレプッブリカ広場からガリバルディ大通りの間を裏道に入った辺りには、ここ数年で若者が経営する洋服店や洋品店、バールや飲食店などの新しい店が増殖している。その中に「スープ&ゴー」という店がある(写真・左)。この店は中心地から外れたところを移動販売する屋台のような店で、具沢山のスープとパンを提供していて、冬の寒い日には非常にありがたい屋台である。しかし、観光客にはチト見つけにくい。で、登場したのがここの固定店。裏道と言ってもチェントロだから、屋台で食べるよりは値段はお高めのようです(タイミングが合わなかったのでいまだに食していない)。
 この辺りまで来たら、新しくない老舗の「アル・ビチェリン」にも行っときましょ(写真・右)。「アル・ビチェリン」はコンソラート広場にある超有名店。ここで注文するのは、もちろん「ビチェリン」(チョコレートドリンクにエスプレッソとミルクフォームを入れたグラスで飲むあったか〜いドリンク)。トリノの多くの店で「ビチェリン」は注文できますが、やはり本物はまいう〜!
モンフェラートリゾート

 その近くのフィリベルト広場辺りの店は、夜も賑わってそうで楽しそうだ(写真・左と中)。その辺りで夕方に食前酒を飲って、これまた老舗のリストランテ「トレ・ガッリーネ」(写真・右)でディナーというコースもありでしょう。夜に弱い私はリポートできませんのであしからず。
ミラノ中央駅、オーリス

 チープにいくならば、ここ数年流行している「ケバブ」の店だ。数年前にモノは試しと食したが、トルコ独特の香辛料が鼻について、もう充分だと思っていた。が、しかし、今回の旅の途中で時間がなく、ちかくに「ケバブ」の店しかなかった時に止む無くリトライ。陽気な店の兄ちゃんが「辛いソースはどうする?」って言うので「抜きで」。これが大正解!そう、トルコ独特の香辛料抜きで注文すれば、ジューシーなパニーノ、いやピアディーナみたいになるのです。これが1個500円ぐらいで、1個で2人が満腹になるボリュームなのです。どうやらこれからの定番は「ケバブ」になりそうな予感。イタリアものではないけど、チープな旅にはオススメ。しかも、どこの街に行っても見つけることができる(北イタリアでは)。
 さて、イタリアアンティーク雑貨はどこでも買えるというわけにはいきません。日本では「トポデミーノ」でしか買えないでしょ。遠くてお越し頂けない方は、サイトでショッピング〜!
 その当サイト「トポデミーノ」各ページ(その他、グラス、ビン、看板)に新着アンティーク雑貨を少しアップしました。アブルッツォのおいしいオリーブオイルも併せてお求め下さい。チープではありませんが満足すること間違いなし!

エキスポの後はトリノ詣ででしょ 16/luglio/2015

 トリノはとにかく自動車の街だ。国民的小型車の代表フィアット・チンクエチェントがこの街の生まれであること、それ以外にもとにかく自動車関連の会社が非常に多い。
 フィアットやランチアのみならず、ピニンファリーナ、ベルトーネ、ギア、ジウジアーロ、シアータにチシタリアなど、自動車メーカーやカロッツェリアが多数存在した。
 数年前にリニューアルされたトリノ自動車博物館(以前にこの欄で紹介)に行くと、いかに多くのメーカーやカロッツェリアが存在したかがよくわかる。フェラーリ愛好家たちがマラネロ詣でをするように、自動車愛好家たちはトリノ詣でをしているに違いない。自動車博物館は、その際に欠かせない訪問先のひとつである。
 現在ではアルファロメオやマセラティ、フェラーリ、アバルトまでもがフィアット傘下にあるのだ。フェラーリは今でもマラネロで製造されていると思うが、モデナのマセラティは今ではトリノ産になったのか?トリノ郊外の自動車専用道路で、いかにも高級車らしくラッピングされた出荷状態のマセラティのトレーラーと遭遇(写真)。
モンフェラートリゾート

 さて、フィアット愛好家の聖地はトリノの中でもとりわけ「ミラフィオーリ」派が多数であろう。多くのフィアット車が製造された工場のあるところだ。このミラフィオーリ工場と並ぶ位置に数年前登場した「モーターヴィレッジ」。ここは巨大とは言えないが、かなり大きな自動車ショールームになっている。フィアット500やパンダ4X4、アルファロメオやランチアなどの新車が並ぶ。
 各時代を彩った名車やレースカーなども入れ替わり展示されている。写真左は60年代の「アルファロメオ・ジュリアスパイダー」、右は1993〜96年までツーリングカーレースで活躍した「アルファロメオ・155 V6 TI」。タイミングが合えばスゴい名車に出会えるかも…。
モンフェラートリゾート

 また、併設のグッズショップではアクセサリーやアパレル関係も販売しており、ここでしか買えないものが手に入るかも。カフェも敷地内にあるので軽い食事のついでにぜひとも立ち寄ってみたいスポットだ。
 時代が変わり、自動車不況などもあって多くのカロッツェリアが影も形もなくなっている。20年近く前に訪れたことのある、トリノ郊外グルリアスコにあるピニンファリーナの風洞実験設備のある工場に行ってみた(写真・左)。建物こそ残っていたが使用されていない様子で、周辺は雑草が生い茂っている。そして後ろを振り返ると、そこには当時はなかった「デ・トマソ」の建物が…(写真・右)。
 モデナにあった「デ・トマソ」が買収されて、トリノのグルリアスコに2009年新生復活していたらしいが、ここもその後の不況の波に呑まれたのか現在は閉鎖されているようだ。
ミラノ中央駅、オーリス

 閉鎖していようが、稼働していようが、トリノが自動車産業の街だいうことは間違いない。自動車の聖地であることにも疑問の余地はない。建物の残っているうちに、さあトリノへ行こう!ミラノエキスポに行ったら、その後はトリノを訪れる、なかなか充実した旅になること間違いなしです、はい。
 イタリアン古物ファンのみなさまには、日本での聖地である「トポデミーノ」巡礼をお勧めします。遠くてお越し頂けない方は、当サイトをポチッとな。
 さて当サイト「トポデミーノ」各ページ(その他、その他の広告もの、人形、ビン、灰皿、エスプレッソカップ)に新着アンティーク雑貨を少しアップしました。アブルッツォのおいしいオリーブオイルもまだまだ発売中です。希少な商品はお早めにご注文を〜!

セグラーテの憂鬱 2/giugno/2015

 レンタカーは買付けの必須アイテムだ。なくてはならない。重要度もさることながら、買付け費用に占める割合も大きい。安いレンタカーはないかと、毎回課題となるところである。
 数年前までは、ミラノの地下鉄駅からもそう遠くない立地で、そこそこ安い、超マイナーなレンタカー屋さんに予約を入れていた。が、結構いい加減なレンタカー屋さんで、貨物容量が5立米の商用ワゴンで予約を入れ、承諾の返事が来るのだが、行ってみると「今はこれしかないのよ」と12立米クラスのでかいトラックが出てくる。料金はそのままと言うので、泣く泣くそれを借りる事に…。車体が大きいぶん燃費は悪いし、走行も駐車も困難だらけ。得してるんだか、損してるんだか…。
 そういう事が2・3年続いたので、ちょっと別のレンタカー屋さんに手を出してみたりもしたが、やっぱり値段ではかなわない。再び借りようと様子を見ると、な、な、なんと、別の会社に変わってました。
 で、今回は新たにいろいろ比較検討した結果、大手の「マッジョーレ・レンタカー」のフランチャイズ系列店で借りる事とした。場所はセグラーテ。ミラノのすぐ近くで「ポルタヴェネツィア駅」からS5・6ラインで4駅だ。セグラーテはリナーテ空港にも近く、保税倉庫や貨物会社の倉庫などが集まっている地域である。「セグラーテ駅」を下車してから線路の反対側へ渡るのだが、これがスゴいことになっている。Sラインに平行して貨物船などもあるので、それらを渡る跨線橋(歩行者・自転車専用)が、ま〜っすぐ300メートルぐらい直線で続いている(写真・左)。しかも木造である。
 この駅で乗り降りする人がほとんどいない状態(写真・右)なので、橋を渡っている人も全くいない。夜だったら怖いと思うよ〜。その木造の跨線橋を渡って歩くこと10分(決して近くではないか?)で「マッジョーレ」の小さな看板を発見。
セグラーテ、跨線橋

 今回の訪問はミラノ〜トリノ〜ブレシア間なので、1日の走行距離が100キロ以内の契約で最安と思われる「マッジョーレ・レンタカー」を選択したのだが、結果として700キロ超えの超過料金発生。ならば他に安いところがあったかも…。しかし、さらに大きな問題が…。
 旅の3日目、ある山間部の古物店を訪ねた帰りのことである。次の目的地に向かうために車を発進。その古物店の敷地の門扉あたりで「あっ、ナビに入力するの忘れた」と停車した。が、ちょうど門扉のところなので門扉の外の横に車を寄せようとハンドルを切った。その時「ガ、ガッ!」。門柱の下部に30センチほどの高さの縁石があったのでした。残り十数日間の日程がどれだけ低いテンションだったか想像してみて下さい、アーメン。
(写真:左はセグラーテの跨線橋から見えるコンテナヤード。右はおしゃれなチャリ)
コンテナヤード

 レンタカーの返却日、修理代金の他に走行距離のエクストラチャージも請求され、さらにテンションが低くなったことも伝えておきます。
 さて、レンタカー返却後はまた徒歩と電車での移動となるわけですが、来た道を戻り「セグラーテ駅」へと向かいます。駅に着いて「あれ?」、行きのときは気付かなかったが、この駅には券売機も窓口もなく(もちろん無人駅)、周辺にバールの一軒もない。利用者がほとんどいない駅だが、2人のビジネスマンを見つけたので「切符はどこで買えますか?」と訊いて見た。すると返事はこうだ「さて?ここから1キロほど行けば店があるけど、そこで売ってるかどうかは…。」。
 駅でも、駅周辺でも切符が買えない。イタリア人でもわからない。さあ、どうする。残された方法はひとつ、そう、“知らんぷり”して乗ってしまうことだ。4駅間検札がなければ問題なし!そして何とかなりました。すると「ポルタ・ヴェネツィア駅」で下車して新たな問題発生!以前の鉄道駅ではなかった改札機があるではないか!最近は都心部で切符を入れないと開かない改札機が導入されていたのだった。これ以上は無理か…。
 でも、まだこのシステムも少しいい加減で、端に障害者用みたいな広い出口があって、駅員がいなければフリーなのです。これで無事脱出できました。めでたし…、いえ、イタリアの皆さん、ミラノの近距離鉄道の皆さん、申し訳ございませんでした。二度とこのようなことは致しません。どうかお許しを〜。
 では、正解は何だったんでしょうか?最初に往復切符を買う?でも復路が18日後でも有効期限は大丈夫なの?正解を知っている方お知らせ下さい。よろしくお願いします。
 当サイト「トポデミーノ」は、それほど難解ではありませんよ。オーダーボタンをクリックして、商品番号を入力するだけで簡単にゲットできます。
 サイト各ページ(2&4輪関係、その他、その他の広告もの、看板、ポスター、トレー)に新着アンティーク雑貨を少しアップしました。オリーブオイルも好評発売中です。なくならないうちに、さあクリック!ご注文お待ちしています。

お得、グルーポン、ポチッとな 12/aprile/2015

 そのクリック、本当に大丈夫?ポチッとする前に冷静にもう一度確認して下さいね。という、自分に言い聞かせたいお話し。
 旅の初日の宿を確保するために、出発の何日も前からホテル予約サイトなどで検索し、何とか安くて中央駅にまあまあ近いホテルを発見。その条件欄に「キャンセル不可」の文字を見たが、もう日程は決まってるので迷わずポチッとしたのであった。
 イタリアへ行くのに、ヨーロッパ系航空会社の便で大阪を午前に発ち、ミラノには時差の関係でその日の夜に到着する事になる。到着の夜は何もできないのでミラノで1泊という、このパターンを何回も繰り返して来ているのである。
 なのに何故?慣れという物は恐ろしい。いや、ただボケていたんですが、到着するのは出発の翌日と勘違いし、予約をポチッとしてしまったのだ。「予約されました」のメールを見て気付くも、どうすることもできない。ダメもとでホテルに直メールしたけどダメ。あ〜、高い宿泊費になってもた〜!そんな出費するなら、もっと駅近くのホテルに泊まれたのに〜!
 よいこのみなさ〜ん、何度も、何度も確かめてからポチッとしましょうね〜!
(写真:グルーポンで見つけたモンフェラート・リゾートホテル)
モンフェラートリゾート

 その損失を取り戻すというわけではありませんが、最近イタリアのグルーポン(クーポンサイト)を利用して豪華な宿に安く泊まる手段を採用する事もあり、そっちで何とかしたいと…。前回利用したときは、お城に泊まれると思ってクーポンを購入して行くと、実際はお城の敷地内の別棟だった(決して悪くはなかったが期待が高かっただけに…)というオチもありましたが、今回はアレッサンドリア県に属するモンフェラート地方のお得なリゾートホテル宿泊クーポンを発見することができた!
 ユネスコ世界遺産に認定された「ランゲ、ロエロ、モンフェラートの葡萄畑の景観」のあるモンフェラート地方ですよ。そこのホテルのツインルーム1泊夕食付きで、なんと99ユーロ(そん時のレートとペイパルの手数料で約14,000円)。
(写真:ホテルのある丘陵地と隣接の葡萄畑)
モンフェラートリゾート

 ディナーコース付きで2人分の料金とはいえ、落ち着いて考えると損失を取り戻すという口実によって実行したプチ贅沢になってしまいました。
 季節外れという事なのか、日曜日だからなのか、宿泊客は当方の他に1組だけの様子。しかし、そのリゾートホテルは結婚披露宴などにも良く利用されているようで、その日も大宴会が開かれていました。
 自然の中にあり、きれいで、景観もよく、かわいいロバまでいて、部屋にはウェルカムワインがボトルで(お持ち帰り用か?)置かれているホテル「モンフェラート・リゾート」。損失の穴埋めができたとは思いませんが、それに近い満足を得られた事は間違いありません。
 こちらのホテルは車でないとちょっと無理かもしれませんし、今後も安いクーポンが出るともかぎりません。でも「グルーポン」って結構使えまっせ〜!
ミラノ中央駅、オーリス

 しかし、実はポチッとする前に注意しなければならない事があります。宿泊クーポンの場合、買っても利用したい(又は利用できる)日が満室ってこともありえるからです。今度こそは失敗しないようにと、先にホテルにメールで空室状況を確かめてからポチッとしました。それ、正解です。
 当サイト「トポデミーノ」ではポチッとするだけでは料金は発生しませんので、安心してご利用下さい。モンフェラートの丘に行く前に「トポデミーノ」で商品オーダーしてイタリア気分を味わってみませんか?サイト各ページ(その他、その他の広告もの、グラス、ビン、灰皿、エスプレッソカップ)に新着アンティーク雑貨を少しアップしました。モンフェラートではありませんが、アブルッツォの丘のおいしいオリーブオイルも好評発売中ですよ!ご注文お待ちしています。

恐るべし、イタリア魂〜! 16/marzo/2015

 大丈夫?本当に大丈夫なの、この機械?パーキングチケットの販売機なんですけど(写真・左)、ちょっとスゴくないですか?現金の投入口もあるようだけど、クレジットカードでも払えて、何やら専用カードでも払えるマルチなマシン。しかも天板にはソーラーパネルが埋め込まれている。
 計算機のような物からキーボード状の物まであって…必要ですか、コレ?
 これはミラノ中央駅近くで見かけたんだけど、こんな機械は今回初めて遭遇しました。これって最新式なんでしょうか?時代と逆行しているような…。
 銀行のATMでカードキャッシングして、最後にカード吐き出されるときだってサッと出ずに、「クッ、クッ、クッ、クッ」って詰まるんか引っ込むんか毎回毎回ヒヤヒヤするのに、こんな雨ざらしのパーキングチケットマシンにカードを入れる勇気はありません。仮に入れて、出て来なかったらどこへ行けばいいのでしょうか?
 まともに機能しないなら、カードを受け付けなければ問題ないんですけどね〜。
 受け付けないと言えば、詰まる事もなく吐き出されるのが古い紙幣だ。なんか機械に認識されないんですよね〜。ボロボロの紙幣が駅でもスーパーでもお釣りとして渡され、街中で普通に流通しているのに機械では認識されないんですよね〜。
 以前モンツァの地下駐車場でこういう事件もありました。”財布に小銭がなかったので精算機に紙幣を投入しても認識してくれずに吐き出される。仕方なく街をウロウロして買いたくもない物を買って小銭を手にして戻ると、もともと高い駐車料金が時間超過して更に高くなってしまった。”トホホ…。
(写真・右は今回借りたレンタカー、シトロエン・ジャンピー)
パーキングチケットマシン

 旅行前に日本の銀行でユーロに両替すれば、ピンピンの新札が手に入る。機械相手だとこの新札は非常にありがたく、確実に認識してくれるだろう。しか〜っし!これが人間相手だとどうだろう?スーパーでも果物屋でも蚤の市でも、たかだか20ユーロ紙幣1枚でも、照明に透かしてみたり、専用の機械に通してみたり、ピンピンと引っ張ったりとまるでニセ札犯人扱いですよ、これが。じゃ、一体どうしたらええねんっ!

 さて、下の写真・左は早朝のトリノ「レジーナ・マルゲリータ大通り」の光景だ。他には車は1台も走っていない。蚤の市に行く日曜はこんな朝早く(といっても6時半頃)に出動しなければならない。ホテルの朝食ビュッフェなんか食べれないんだから〜。
 話は道路へと戻りますが、こんな状態だからついついスピードだって出ちゃうんです。そうなんです、実はこの後「イタリア統一大通り」で事件は発生していたのです。知らなかったな〜。今回の旅は昨年の10月、そして帰国して3ヶ月ほど過ぎた時、スピード違反の通知がレンタカー屋さんからメールで届いてその事を知ったんです。
 10月12日午前6時42分、イタリア統一大通りで、制限時速70キロのところ77キロで走行、機械の誤差を差し引いても超過10キロ未満のスピード違反だと、機械の信用できないイタリアが言うんですよ。
 そして、有無を言わさず反則金に消費税(付加価値税)も上乗せして、某かの手数料も乗せて5千円ほどカードで引き落とされました。
 こういう機械はしっかりしているんだよね〜。ナンバーからバッチリ車を特定されているんだよね〜。恐るべし、イタリア!
ミラノ中央駅、オーリス

 そんな仕打ちを受けても、やっぱりイタリアが大好きなんですよね〜。これを読んでるアナタも、ふんふんと頷きながらも好きなんですよね?
 そんなイタリア好きの貴方に商品をお届けするために、サイト各ページ(その他、その他の広告もの、ポストカード、看板、ポスター、オモチャ、缶)に新着アンティーク雑貨を少しアップしました。チョ〜が付くほどおいしいオリーブオイルも好評発売中ですよ!ご注文お待ちしています。

恐るべし、ミラノの自動券売機 3/febbraio/2015

 イタリア大好きではあるけれど、イタリアの自動券売機はちょっと好きになれないんだよね〜、な話をお届けします。
 帰国の前日、貨物を運送会社の倉庫に搬入してレンタカーを返却した後は、電車や地下鉄・バス・トラム(路面電車)での行動となる。バスやトラムは慣れた土地でないと路線がわからないので、結局わかりやすい地下鉄を利用することになる。ミラノの地下鉄の改札機付近には自動券売機が、もちろん設置されている。切符は券売機以外でも、その近くにある新聞販売等のスタンド(エディーコラ又はキオスコ)でも買える。
 イタリアに行き始めた90年代はじめ頃は、イタリア語にも不慣れなので、エディーコラの店員さんと対面で言葉をやり取りして切符を買うのは非常に危険だと思い、できることなら自動券売機で買いたいと思った。が、しかし、故障している券売機も多く、とにかく利用している人が誰もいない。見本となる人がいない=使い方がわからない=買えない、となる。
 イタリア人は多少混雑していても、皆エディーコラで買う。なぜだ?それはイタリアの券売機が信用できないからだ。すぐ壊れる、お金を入れても出て来ない、からだ。イタリア人ならそれでも駅員に詰め寄ることは容易いが、しかし無用のトラブルに巻き込まれて無駄な時間を過ごしたくないから利用しないのだ。少しぐらい並んでも店員と、人間と対面で買うのです。
 そんな時代が長く続いていたと思うが、ここ最近は品質が向上したのか、自動券売機の台数も増え、同時に利用している人も増えているのです。ならばと、その日は券売機で購入してみることにしたのです。その時、事件は発生した。
 まずは画面にタッチして、言語(イタリア語・フランス語・英語など)を選んだり、切符の種類(都心部1回券・1日券・2日券など)を選んだり、枚数を増減したりすると、金額が提示されるので、私はきれいな5ユーロ札を投入した。ちょっと時間がかかって、出てきた切符がこれ(写真・左)。「取り消されました。無効です。」と書かれた切符が…?お釣りと言うか、お金が戻って来ない。明らかに何かおかしなことになっている。ちなみに通常の切符の印字はこんな感じ(写真・中)。
 少しだけラッキーだったのは、近くに駅員さんがいたという事です。すぐさま事の顛末を説明し、券売機の異常を訴えた。彼は胸ポケットから適当な定規のような物を出し、紙幣投入口をまさぐり始めた。しばらく格闘すると私が投入した紙幣の端が見えてきた。本来返却される紙幣がそこに詰まっていたのだ。そこで彼はその端を指でつまみ、グ〜ッと引っ張った。ガンバレ!思わず心で叫んでしまった。
 「ビリッ!」紙幣の端が5ミリ幅で5センチ程度ちぎれた(写真・右)。「アイヤイヤ〜」。その後もだましだまし引っ張って、やっとの事で救出。その一部が欠損した紙幣をどうするのかと見守っていると、隣の券売機をタッチして投入するではないか。それがちゃんと認識され、切符とお釣りが出てくるではないか。恐るべし、イタリア。
 いや〜、ちょっと運が悪かっただけ?ですよね〜。だって、欠損した紙幣でも認識するぐらい品質が向上してるんですから…。
ミラノ地下鉄切符

 以前に、日曜日の無人ガソリンスタンドで、ガソリンも出ず、お金も戻らず、レシート状の紙だけ出て、平日に返金手続きのために遠い距離を戻らなければならなかった事件を書きましたが、やっぱり、無用のトラブルに巻き込まれないようにするには、店員さんと対面で買うのがいいんでしょうかね〜。
 今年はミラノ万博があります。多くの人々がミラノを訪れる事でしょう。ミラノ中央駅にも切符販売の窓口以外に自動券売機が以前から設置されていました。90年代初め頃は大きな機械だったのが、年々改良?されているようで、近年ではずいぶんスマートなものになっていました。今回エキスポもあるという事なのか、更に進化し?台数もズラ〜っと(写真・左)かなり増やして準備しているようです。本番で窓口に長蛇の列になっていない事を祈っています。
 下の写真・右は、見た事ない車やな〜ってエンブレムを見ると「オーリス」って。トヨタのオーリスらしいが見た事ないボディー形状。調べてみたら欧州仕様のステーションワゴン「オーリス・ツーリング・スポーツ」であるらしい。この記事に関係ないがスペースの都合で載せてみました。これはハイブリッドだが、イタリアではハイブリッド車あまり見ません。
ミラノ中央駅、オーリス

 さてさて、前回のサイトアップから、クリスマス、お正月、風邪ひき、輸入通関といろいろあって随分お待たせしました。
 サイト各ページ(その他、その他の広告もの、ビン、看板、ポスター、書籍、カプチーノカップ)に新着アンティーク雑貨を少しアップしています。昨年の天候不順でオリーブの収穫が非常に少なかったらしいですが、今回もおいしいオリーブオイル入荷しました!ご注文お待ちしています。

またまた「やっちまったな〜」 18/novembre/2014

 10月9日から3週間の日程で秋の買付け収穫祭?に行ってきました。秋に行くのは数年ぶりの2度目である(いつも寒い寒い冬ばかり)。ダウンジャケットを持参しないで行ったのは正解だったが、旅程の前半は北イタリアも暖かく、日中は長袖シャツ1枚でもレンタカーの車内では汗を流すほど暑くなるとは予想外だったのだ。しかし、ここは北イタリア(今回のルートはミラノからトリノ、ブレシアで最後はモンツァ)、旅の後半ではやっぱり冬の訪れを感じさせるような寒さとなった。朝夕の寒暖差が大きく、土日の蚤の市への出陣にはヒートテックインナーが必須であることは言うまでもない。
 毎回思うことだが、欧州系のエアラインで行くと夜の7時から9時頃にマルペンサ着となり、レンタカーの借りれる時間ではないので、仕方なく市内のホテルまで行って9時から11時頃チェックインとなる。そして値段とか、レンタカー屋へのアクセスとか、駅からの距離とか、乗換回数など、大きなスーツケースを転がして移動することを考慮すると、仕方なくミラノ中央駅周辺のホテルとなる。
 空港からのその移動は、数年前まで「マルペンサシャトル」などのバスが便利で安く、鉄道(マルペンサエクスプレス)よりもずいぶん安く(5ユーロ程度だったと思う)、鉄道の半額ぐらいだったような記憶がある。しかしバスは毎年どんどん値上げして、現在の鉄道(マルペンサエクスプレス)の料金12ユーロに追いつく勢いの、なんと10ユーロもする。
 バスは到着ゲートのすぐ外から出発し、ミラノ中央駅に横付けしてくれ非常に便利だが、どうも車内の匂いとか、揺れとかで気分が悪くなってしまうことが多々あった。それで、ここ3・4年は、料金のこともあって鉄道を利用していた。しかし、その時間帯だとバスなら20分間隔で出ているし、「マルペンサシャトル」以外の社のバスもあったと思うので、実質10分間隔で出ているようなもの。それに比して鉄道(マルペンサエクスプレス)は1時間に1本という有り様。
 何か良い手はないものかと出発前に「TRENITALIA」のサイトで列車検索したら「マルペンサエクスプレス」以外の列車も1時間に2本ぐらいあることが判明。Nカドルナ駅で乗り換えねばならないが、所要時間は数分短く中央駅に到着できる(ことになっている)。これならバスと待ち時間は大差ない許容範囲だ。
 実際、当日スーツケースが出てくるのに時間がかかったため「マルペンサエクスプレス」の時間には間に合わず、「Nカドルナ駅乗り変えコース」となり、レポートするのにちょうど良い機会を得たのであった。
 そしてその『Nカドルナ駅」に到着、そして下車。乗換列車が見つからない。乗換時間5分なので、すぐに車掌さんたちが集うところへ行き尋ねると、「そんな列車ないよ」「かなり時間かけて乗り継げばいけるけどね…」「地下鉄で行くほうが遥かに便利だよ」そんな予想もしない答えが返ってきた。そう、私がネットで検索したような列車は存在していないのだ。
 諦めて地下鉄で中央駅まで行くことにした。最初の12ユーロに地下鉄の1.5ユーロ払い、更に重いスーツケースを持って階段を昇り降りし、汗を流した結果、次の「マルペンサエクスプレス」よりも遥かに遅く到着したことは予想いただけたことでしょう。もう、ウンザリ。
ピレリ、ミラノ

 何回もミラノに行ってるのに、ぜんぜん進歩していないどころか、またまた「やっちまったな〜」というお話でした。上の写真は文章とは全く関係ないショットで、右はかわいい水色のチンクエチェント、左はヴェスパかと思いきや、インド製の「スター」というスクーター。そのスターは、1990年までヴェスパをライセンス生産していたインドのLML社がその後も同じように製造しているらしい(日本にも入っているようです)。それがイタリアを走っていると言うわけです。
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ちょっと気になったもの 16/settembre/2014

 (写真左)観光客が行く事のない、なんてことないトリノの普通の道路である。ま、側道がある少し広い通りである。右端に見える側道は渋滞しているわけではない。駐車の列が連なっている日常の風景である。が、ちょっと普通じゃないものが?
 よ〜く見ると写真中央に通行禁止の標識が見える。拡大したのが右の写真。これは中央の広い車線を規制している標識だが、なんとっ、自転車の通行禁止(これは納得できる)に加えて「動物に曳かせる乗り物」と「人力による荷車」の通行を禁止しているのである。禁止していることに驚いているのではない。また、標識がこの組み合わせのものしかないわけでもない。わざわざ「動物に曳かせる乗り物」と「人力による荷車」を表示していることに驚くじゃありませんか。しかも大都市トリノの交通量が多い片側3車線+側道の広い道路ですよ。
 何回も、何日もトリノにこれまで滞在していますが、1度も「動物に曳かせる乗り物」なんか見たことありません。(トリノの中心から15キロはなれた小さな町の舗装もしていない道で荷馬車を見たことはあるが…。)トリノ、侮るなかれ!
ピレリ、ミラノ

 クリスマスまで後3週間〜、というモンツァの駅前通りの美しいルミナリエ。このシーズンのイタリアを旅するとあちらこちらの街で、このような、いやもっと美しいルミナリエに遭遇することができます。
 いやいや、そんな呑気なことを言ってる場合じゃないんですよ。ガソリンスタンドのサインが見えますか?ちょっと見えにくいので、右の写真を見て下さい(後日別のスタンドで撮影)。上の段がディーゼル、下の段がガソリンの値段です。その頃のレートもちょうど今と同じくらいで1ユーロ=137〜139円ぐらいだったと思いますが、計算するとディーゼルが240円以上、ガソリンが250円以上しているんです。1ガロン当たり単価ではありませんよ、1リッター当たり単価なんです。もう、ちょっとその辺のスーパーマーケットまで、なんて車で行ってる場合じゃありませんよ〜、そこの奥さん!
ピレリ展示室

 というわけなのか、どうだか知りませんが、最近目立って増えてきたのが自転車だ。しかしここは、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の名作「自転車泥棒」でもおなじみの国「イタリア」だ。これもそういうわけなのか不明だが、自転車シェアリングのシステムが普及しているのだ。ちょっと派手なフレームに目立つロゴが盗難を防止している。
 トリノではその名称が、トリノの「TO」と「BIKE」で「TOBIKE」(トバイク)だったが、ミラノでは「BIKE」にミラノの「MI」で「bikeMi」(バイクミー)なのだ。写真左のような貸出・返却ポイントが今では200ヶ所以上もあり、非常に便利になっているのだ。「あ〜、チェーンが外れた〜」なんて心配も要りません。チェーンじゃなく、ベルトでもない、シャフトドライブなのだ(写真右)。1日貸しもしているようなので、事前に登録さえすれば、たとえ旅行者でも借りれそうな気がする〜。機会があればレポートしますね〜。
ピレリ展示室

  トポデミーノの商品は、車でお越し頂かなくてもネットで注文できますし、大阪市内の道路は「動物に曳かせる乗り物」通行禁止ではないと思うので、馬車をお持ちの方は…。
 さて、サイト各ページ(2&4輪関係、その他の広告もの、グラス、エスプレッソカップ)に新着アンティーク雑貨を少しアップしています。残念ながら商品のシェアリングはできません。ご注文お待ちしています。

雪景色、今見ると涼しげなんだな〜 5/agosto/2014

 今回の旅の最大のイベントが、年4回開かれるケラスコの蚤の市だ。北イタリアの蚤の市では最大クラスの規模である。ゆっくり見て回れば一日中楽しめる事間違いなしの出展数の多さなのだ。
 これまでの経験から駐車場所の問題を考慮すると、トリノ市内の宿を出発する時刻は自ずと早くなる。真っ暗なうちに出発し、夜が明けきらないうちに現地に到着する。それでもかなりの数の車が駐車場を占めている。まずまずのポジションに駐車することに成功。購入量が多い当方にとっては、これは大事なポイントである。
 写真左を見てもらいたい。駐車場であるが、白くペイントされているわけではない。雪である。辺り一面の雪景色である。前日から降り始めた雪。トリノを出発する時点ですでに路面にはうっすら積もっていた。蚤の市中止の文字が頭をよぎったが、次回また来ればいいやなんて言ってられる立場でもないので、一か八か高速でケラスコ方面へ向かった。
 街を揚げてのイベントなので、オーガナイズもサポートも非常にしっかりしている。駐車場は一面真っ白な雪だが、蚤の市の出店する通りや広場は完全に除雪されている。あ〜、来て本当に良かった〜!しかし、のんびり感傷に浸っている暇はない。夜が明ける前から戦いはもう始まっているのである。もうワクワクして、楽しくて、バールでの朝食もゆっくり味わっていられない。いざ、出陣!(写真中:日が登る頃には大勢の人でにぎわう)
 そして、楽しい戦いが終わって帰路についた時、周りを眺めて、新ためて一面の雪景色(写真右)に驚いたのである。出発時に明るかったらビビって行けなかったかも…。
ピレリ、ミラノ

 「トリノ・ローコスト」という本(写真左)をネットで発見した(「ミラノ・ローコスト」など、他の主要都市版も存在する)。ローコストで生活できる様々なお店の情報などが掲載されている。
 この際、出発前にキンドル買って、電子書籍版を購入しようかと考えたが、どうせ買うならカラー表示できる上位機種のほうがいいかな〜とか悩んでいるうち、節約志向が頭を支配してきて、結局のところ現地で本を購入する事にした。でも、キンドル買えばよかったかな〜、老眼鏡なしでも見れるし…。
 ディスカウントショップや市場の情報など各種掲載されているが、安い飲食店の情報もあり、お昼のワンプレートランチが6ユーロ(その時のレートで840円ぐらい)、しかもオーガニック野菜の店というのを発見!これはトリノの中心地からも近いので、旅行者の方も行ける距離にある。
 席数の少ない小さな店舗なので、昼食時は座席をキープするのに少し苦労するのが難。カウンター(写真中)越しに注文して、注文時に名前を告げておく。すると、出来上がり時に名前を呼ばれる仕組みになっている。日本人の名前だと注目されてちょっとこっ恥ずかしい。貴方の名前が呼ばれるところを想像してみてください…、ほら、なんかこっ恥ずかしいでしょ。
 味はそこそこおいしく、健康的なんだけど、豆のスープにはほとんど汁っ気がなく豆だけで(写真右の右端に写るオレンジ色の小鉢)、それほど温かくない。スープで暖まろうと思うと大間違い。それがマイナスポイントだけど、値段を考えればオススメです。
ピレリ展示室

 本日の第1話、雪景色で涼しくなりましたか?ま〜、飽きもせずに暑い日々が続いておりますが、ケラスコを想像して涼んでください。
 第2話、ローコストのオーガニックどうですか?詳しくは当店までお問い合わせ下さい。
 トポデミーノの商品は、どれもこれもローコスト、オリーブオイルはオーガニック!
 さて、サイト各ページ(その他、その他の広告もの、人形、看板、エスプレッソカップ)に新着アンティーク雑貨を少しアップしています。買い物でストレス発散!そしてオリーブオイルで健康に!ご注文お待ちしています。

ピレリ大通り25番地だ〜いっ! 11/maggio/2014

 昨年、ネット検索でうろうろしていて「ピレリ財団」のサイトを偶然発見した。予約さえすれば一般来訪者も内部の展示物を見学できることが判明した。今回の旅程を決める上で、ミラノ滞在には幅を持たせて計画し、仕入れの合間にうまく組み込めればと画策して出発したのは言うまでもない。現地で予定通り時間を作って、いざ予約へ!だが、iPhoneからの見学予約は何やらうまく機能せずに断念せざるを得なかった。しか〜しっ、直接メールで予約を入れることで解決し、無事訪問することができたのだ。
 日本でも有名な「ピレリタイヤ」は1872年にミラノに誕生した。本社の所在地は、創業者の息子で現在の会社の形を創った2人の兄弟の名前がそのまま通り名となって「ピエロ&アルベルト・ピレリ大通り25番地」なのだ(写真左)。
 ミラノ市内という土地事情もあり、一般来客用の駐車場は用意されておらず、仕方なく路駐(パーキングチケットマシンに硬貨を投入してチケットをダッシュボード上に表示する方式)。そして敷地内に足を踏み入れ進んで行くと、ピレリのアパレル部門のファミリーセールのような催し会場があったり、下を見ればマンホールの蓋にピレリのロゴを発見したり(写真右)と、もう地方から来た田舎者よろしく大騒ぎ。訪問の目的も忘れて、いざファミリーセールに突入!しようと思ったが入口で警備員に制止され、「招待状は?」みたいな…。そりゃそうだ、そんな誰でも入れるわけないんだよね〜。田舎者はこれだから困るよね〜。残念〜!敷地の入口には警備員がいないのに、セール会場の入口には警備員配置。これがピレリだ!
ピレリ、ミラノ

 その会場の反対側に受付カウンターを発見。尋ねると、どうやら財団の建物は別棟でもう少し先に入ったところにあると教えてくれた。言われるまま進むと、ありました、財団らしい少し古い建物が(写真左)。ここには警備員はいないが、誰もが自由に入れるってわけじゃない。ロックされている入口横のインターホンで見学予約してある旨を伝えると「ジ〜、バチン!」と電子錠が開いた。
 入口だけの1階エントランスでは、ブルーノ・ムナーリによるデザインの黒猫「メオ・ロメオ」が出迎えてくれる(写真右)。1949年にピレリのゴムおもちゃ部門で製作された製品の拡大レプリカだ。2階に上がると事務室と会議室のようなガラスで隔たれた部屋があり、事務員の方が「どうぞ見学してください」みたいなジェスチャーで会議室へと促された。と思った。イタリア語が話せないジャポネーゼだと見て判断した事務員は、優しい笑顔で「自由に見てね」と合図してくれた。と思った。
ピレリ展示室

 その会議室のような部屋には、ムナーリがデザインした「おさるのズィズィ」(写真左)や先ほどの黒猫「メオ・ロメオ」などがアクリルケースに入れられ並んでいた。この「おさるのズィズィ」はコモの家具メーカーが権利を買い取り、2001年にリプロ製品を販売したことにより、日本でも広く知られるようになったが、オリジナルは1950年代初期にピレリから発売されていたのだ。
 隣の展示室には、これまで製造されて来た製品(長靴、雨合羽、ゴムボール、ゴム人形、テニスボール、ケーブル類、ゴム湯たんぽ、ビニールソファの生地など)を現物やパネルで紹介している(写真中と右)。驚いたのはテニスボールやビニールソファ生地などが製造されていたという事実だ。イタリアでは有名だったのかもしれないが、日本人にはオドロキだ。これらは80年代頃まで製造されていたようだ。
ピレリ展示室

 展示物やスペースは少ないが、予備知識なしで行けば、もうオドロキの連続で満足すること間違いなし!あ、でもこれを読んだ方は予備知識が入っちゃいましたね。でも行く価値あり!トポデミーノの商品もオドロキの連続、これも間違いなし!
 さて、サイト各ページ(2&4輪関係、その他、その他の広告もの、ポスター類、看板、灰皿、絵本類、エスプレッソカップ)に新着アンティーク雑貨をそこそこアップしています。驚いてばかりではいけません、すぐオーダーボタンクリックして、注文しろよ〜!


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